2012年7月2日月曜日

カーテン内蔵複層ガラス(商品名:カーティンペア)


与件と課題

日差しを防いだり、プライバシーを守ってくれるブラインドやカーテン。
快適な居住空間に欠かせないアイテムですが、お掃除やメンテナンスとなると、ユーウツになる方も多いのではないでしょうか?

たとえば、浴室の窓にブラインドを付けたいという多くの要望がありますが、衛生面・メンテナンス面で大きな問題となるのが、湿気によるカビの発生。

そこで、SKBひらめき機構設計チームは考えました。
プライバシー確保や遮光性能はそのままに、サッと拭くだけの、らくらくメンテナンスの「カーテン」は実現できないだろうか。



コンセプトと機構設計

2枚のガラスの間にカーテンを入れて完全密閉し、磁石の付いたハンドルで外から操作することで、メンテナンス性・汎用性に優れた複層ガラスを開発しました。
これまでにも、ブラインドを内蔵した複層ガラスはありましたが、ガラスが厚く使えるシーンが限られたり、ブラインド操作のための小孔をあけざるをえず、完全密閉できない(内部にカビが発生する)という欠点がありました。

カーティンペアは、カーテンを入れた後に密閉し、外気から完全に遮断します。
よって湿気やホコリの侵入が一切なく、カーテン自体のお手入れは不要。
ガラスをサッと拭くだけの、らくらくメンテナンスです。

また、コンパクトなプリーツカーテンの採用により、複層ガラスとして一般的な、厚さ18mmに抑えることで、浴室や病院など、さまざまな場所でご使用になれます。
カーテンの生地は、シェード(遮視)とレース(遮熱)の2種類をご用意。
用途に応じてお選びください。




SKB  開口制限などの機構設計ソリューション


2012年5月1日火曜日

インジケーター付きゼンマイ装置(レプルス)



与件と課題

ゼンマイ装置は、自閉式引戸などによく使われています。
扉の重さや使用者の好みでばねの強さを調整しますが、ユーザーの操作(ゼンマイの巻き過ぎ・緩め過ぎ)による故障が頻発し、メーカー各社を悩ませていました。
当時の一般的なゼンマイ装置には、巻き過ぎ・緩め過ぎを防止するストッパーやインジケーターがありませんでした。
そこでSKBひらめき機構設計チームは考えました。
ストッパーを備え、調整状態を表示できるゼンマイ装置を開発し、故障のない、使いやすい引戸を実現したい。


コンセプトと機構設計

SKBひらめき機構設計チームは、ばね調整部分にゼネバ機構(※1)を採用し、ストッパーに螺旋状の溝を彫ることで、この問題を解決しました。
主軸カムを原動ギアとし、ストッパーを従動ギアとするこの機構は、ゼンマイに直結された原動ギアの回転数を従動ギアに伝えます。
主軸カムが1回転すると、ストッパーが1歯分回転します。

さらに、カバーにあけた上下方向の長孔(インジケーター)と螺旋状の溝にストッパーピンを通し、ストッパーの回転角度を、上下運動に変えます。
ストッパーピンはゼンマイばねの強さを表示するとともに、巻き過ぎ・緩め過ぎを防ぐストッパーの役割も果たします。

SKBひらめき機構設計チームは、この機構により特許を取得し、使いやすく耐久性の高いゼンマイ装置(商品名:レプルス)は、ロングセラーとして市場に受け入れられています。

※1ゼネバ機構(ジェネバ機構):連続回転運動を断続回転に変換する機構




SKB  開口制限などの機構設計ソリューション


2012年2月1日水曜日

ソフトクローズ機構(ルームクローザーlite)






与件と課題

引戸を閉めるとき、勢いがあまると、大きな衝撃音が発生するだけでなく、扉が跳ね返って隙間があいてしまいます。
指をはさむ危険性は言うまでもありません。
多少手荒く扱っても跳ね返らず、静かにゆっくり閉まる引戸はないものか。
そこでSKBひらめき機構設計チームは考えました。
閉まり切る手前で引戸の速度を抑えながら、扉をゆっくり引き込む機構が実現できれば、快適で安心できる、静かな生活空間を提供できるのではないだろうか。


コンセプトと機構設計

SKBひらめき機構設計チームは、「減速」と「引き込み」という2つの異なるアクションを、快適な一連の動作に高めるため、オイルダンパーと引張バネを連動させて、ひとつのユニットにしました。

オイルダンパーが衝撃をやわらげながら、引張バネが扉を引き込む「ソフトクローズ機構」です。

もうひとつの課題は、ユニットの薄型コンパクト化でした。
これにより、28×24mmの小断面コンパクトレールへの取り付けが可能となり、インテリアを阻害しないスタイリッシュなディテールを実現。

さらには、レールを外さなくても着脱可能な仕組みにより、ユニットの後付けや交換ができるようになりました。
レール内蔵式ユニットの着脱は業界初の快挙で、多くのお客様から高い評価をいただいています。

SKB機構設計チームは、このユニットをさらに進化させます。
引戸が閉まるときに限定されていた機能を、開けるときにも実現できる新しいユニットを開発しています。


閉めるときも開けるときも、SKBの「ソフトクローズ機構」なら、衝撃音も引き残しもありません。
快適と安心の生活空間づくりにお役立てください。



ルームクローザーliteはこちらです。



SKB | 開口制限などの機構設計ソリューション